理事長挨拶

 神経内分泌腫瘍(Neuroendocrine Tumor: NET)に関心を持つ消化器内科医、消化器外科医、病理医、内分泌内科医、内分泌外科医、腫瘍内科医、呼吸器外科医、放射線診断医、放射線治療医など他領域の医師が結集し、今村正之京都大学名誉教授を理事長として2012年9月23日に日本神経内分泌腫瘍研究会(JNETS:Japan Neuroendocrine Tumor Society)が設立されました。その後、施設会員は順調に増え、会員の皆様のご尽力によって本研究会の事業目的である学術集会の開催、NET患者の登録事業とガイドライン作成、プロジェクト研究は順調に進んでまいりました。NET登録事業においては登録が順調に進んでまいりましたので結果の解析を行うアウトカム研究を開始いたします。また、2015年にガイドラインを発刊することができましたが、その後の診療状況の変化に対応するため、第二版の準備に入っております。プロジェクト研究ではプロジェクト審査委員会、倫理委員会の厳正な審査の上2つのプロジェクトが始まっております。
 このように順調な研究会の滑り出しの中、2016年9月24日より会員の皆様のご支援とご承認をいただきまして本研究会理事長を引き継ぐこととなりました。今村正之前理事長によるこれまでの本研究会の実績を会員の皆様と一緒に発展させ、本邦のNET研究を促進し、それをもって患者さんの治療に役立つようにNET診療への貢献を進めていく所存です。

 本ホームページにおいては、本会の活動状況とその成果などの情報を公開して、会員の皆様とのコミュニケーションの場としたいと考えています。この場をご活用いただきNET診療の一助にしていただけましたら幸いです。

2016年10月吉日
日本神経内分泌腫瘍研究会
  理事長 上本 伸二